■衝撃的な活躍
冬の移籍市場で獲得した日本人選手がデビューを果たしたのは、2022年1月18日に行われた第21節のハイバーニアン戦。怪我の古橋は欠場したが、前田と旗手がスタメンでデビューを果たした。
すると、開始4分にいきなり前田がゴール。デビュー戦、しかもわずか4分で初ゴールを決めるという鮮烈なインパクトを残した。さらに、74分までプレーした旗手はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。井手口も途中出場でデビューを果たし、日本人3選手が出場することになった。
その後、前田は日本代表に招集され、井手口と古橋は怪我で欠場が続く。そんな中、唯一残った旗手が衝撃的な活躍を見せる。1月26日に行われた第23節ハーツ戦でセルティック初ゴールを決めた旗手は、2月2日に行われたレンジャーズとのオールドファーム(グラスゴーダービー)にスタメン出場。
この試合は旗手の独壇場となった。
開始5分に旗手がミドルシュートでゴールを記録。このゴールも衝撃的だったが、42分にもゴールを記録。前半でいきなり2ゴールを決める活躍を見せたかと思いきや、44分にはリエル・アバダのゴールを絶妙クロスでアシストした。伝統的なダービーマッチで、2ゴール1アシストの大活躍で納得のMOMに選出された。首位攻防戦、しかもスコットランド中が注目するダービーマッチで大活躍を果たしたのだ。
旗手のこの活躍を、地元紙のみならず選手たちも絶賛。リバプールのスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンは公式ツイッターで「旗手は凄い選手だ」と投稿し話題となった。グラスゴーを熱狂させた日本人選手として、中村同様今後語り継がれるかもしれない。