■クラブチームと企業チームのカラーの違い
それぞれのチームによって、選手たちの雰囲気はまったく違っていました。
読売クラブの若者たちは打ち上げの席でもおおはしゃぎ。酔っぱらった仲間をプールに放り込んだりして大暴れです。かと思うと、実業団の選手たち、例えば日本代表のツートップの原博実さん(三菱)や松浦敏夫さん(日本鋼管)はまるで新橋あたりの飲み屋にいるサラリーマンのように静かに盃を傾けていました。そして、読売クラブ所属で早稲田大学講師でもあったキャプテンの加藤久さんが両者を取り持とうとして大奮闘していました。
長沼健専務理事(東京、メキシコ両オリンピックの時の日本代表監督)に水鉄砲で水をかけるなどという大それたことができるのは、加藤久さんだけでしょう。
40年近く前の、遠い遠い昔の思い出でした。