後藤健生の「蹴球放浪記」第96回「洋上で米軍戦闘機に狙い撃ち」の巻(2)原博実、加藤久、長沼健ほか…「混成・日本代表チーム」の宴の夜の画像
ロサンゼルス五輪最終予選、タイ戦の入場券 提供/後藤健生

 サッカーあるところ、蹴球放浪家・後藤健生あり。時には大地のみならず、洋上にも立つ。サッカー日本代表が16年ぶりのオリンピック出場を目指した1984年、蹴球放浪家はシンガポールに赴いた。その決戦の地、いや至る道のりにも、驚きが待っていた。

■有名ホテルの寿司に舌鼓

 航海のハイライトはバンコク入港でした。タイの首都バンコクの港はチャオプラヤー川の河口から約30キロのところにあります。新さくら丸は、そのバンコク港まで遡って行くわけです。いくら流量の大きな大河とはいえ、1万6000トンの大型客船が、小舟が行き交う川を航行するのはかなり難しい作業のようです。その操船を船橋(ブリッジ)で見学させてもらったのも貴重な体験でした。

 もちろん、現地滞在中はバンコクやシンガポールを観光します。

 講師の1人で体育を担当していた先生(後に高名なスポーツ科学の研究者になりました)のお兄さんが寿司職人で、シンガポールの有名な日系ホテルで寿司店を経営していたので、高級な寿司も(タダで!)堪能できました。

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