■手詰まりの際の重要なオプション
――今回いなかった三笘や冨安がいることを考えても、選手層は厚いですね。
後藤「層は厚いよ。冨安と吉田麻也のCBコンビがいなくても、大丈夫だったんだから」
大住「選手層が薄くて誰もいなければしょうがないと思うけど、厚いからこそ、『この選手を使ってよ』って思っちゃうんだよね。替えが効かない選手ってほとんどいないから」
後藤「いまなら遠藤航も絶対の存在に入るんじゃない」
大住「遠藤のポジションには、板倉滉を使ってもいいと思うんだよ。今度のオーストラリア戦では、板倉をボランチで使う手があるよ。ヘディングの強い選手が欲しいから」
――サウジアラビア戦では出番のなかった久保建英はどうでしょうか。
大住「うまくいかなかった時の重要なオプションになるよね」
後藤「先に2点取られる展開になったりしたら、久保が出てきて見事に立て直すというストーリーもあり得なくはない。彼がいればゲームの運び方が変わってくるからね」
大住「それだけの力は持っているよね。オマーンに負けた直後、最悪の時期に臨んだ中国戦も、久保が出ていなかったら勝つのは難しかったよね」
後藤「相手がゴール前を固めてスペースがないという状況でも、何とかするテクニックがあるから。三笘や久保は、うまくいかない時に流れを変える駒になり得るよね。チームとしてパスが回らなくてどうしようもない展開でも、久保のアイディアと技術、あるいは三笘のドリブルで、流れを変えてくれる」