■千葉の強みは昨季リーグ最少2位タイの守備
J2有力クラブの補強を査定する「J2のミカタ特別編」第5回は、J1最下位での降格となった横浜FC、昨シーズン8位のジェフユナイテッド千葉を取り上げる。横浜FCは選手の入れ替わりが激しいなかで、J1昇格を狙える戦力を揃えた。ユン・ジョンファン体制3年目の千葉は、昨シーズンの課題だった得点力不足を解消できるかどうかがポイントになる(#1、2のうち1)。
ユン・ジョンファン監督が就任2年目を迎えた昨シーズン、千葉は17年以来4シーズンぶりにひとケタ順位(8位)でフィニッシュした。J1昇格争いには絡めなかったものの、30節から最終節まで13試合負けなし(8勝5分)のクラブ記録を作った。
チームの土台はディフェンスだ。昨シーズンは序盤から採用した3バックが機能し、リーグ最少2位タイの36失点を記録した。ユン監督就任1年目は51失点だったから、大幅な失点減に成功している。
新井一耀、チャン・ミンギュ、鈴木大輔が構成する3バックには、ブラジル人CBのダニエル・アウベスと佐々木翔悟が加わった。どちらも左利きの選手で、ビルドアップに優れている。21歳の佐々木はいわてグルージャ盛岡に過去2シーズン在籍し、所属元の鹿島アントラーズから完全移籍で加入した。