2月1日に行われるW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて、1月29日、日本代表は千葉県内で練習を行った。この日の練習も、中国戦で先発したメンバーとそうではなかったメンバーで強度に差をつけながら行われた。
まずは全体でランニングをすると、鳥かご、パス回しへと移り、先発組は軽いランニングを経て室内での調整に移った。その後、控え組は強度の高い練習へと移ったのだが、その様子を見ていた森保一監督が、突如、動き出した。向かった先にいたのは、ピッチの横を歩いていた谷口彰悟と長友佑都だ。2人をつかまえて、緊急の青空会談が行われたのだ。
最初こそ通常の意見交換に思われたが、森保監督は身振り手振りを交えて指導する場面が増えていった。手が示していたのは選手の動き方についてと思われ、中国戦を受けての修正か、あるいはサウジアラビア戦に向けての確認のものと推測される。
徐々に熱気を帯びる森保監督の指導を長友と谷口はうなずきながら受けていた。その時間は5分以上にわたるものとなった。
中国代表の李霄鵬監督は「日本のサイドが弱点と考えていた」と試合後に話しており、結果的に完封勝利となったものの、サウジアラビアも同様の戦い方をしてくることが予想される。先手を打つことで、サウジの出鼻をくじくことができるはずだ。