■強い相手が酒井の良さを引き出す
――酒井がいまいちだったのは、オフ明けということも影響したのでしょうか。
後藤「オフ前も、酒井の試合はあまり良くなかったんだよなあ」
大住「酒井はヨーロッパの非常に高いレベルの中で、相手を止めるということを必死にやっていたんだよね。Jリーグの試合ではもう少し余裕があって、必死にやるよりもうまくやろうとして、ヨーロッパでやっていた時の良いものが段々落ちてきているんじゃないかな」
後藤「オリンピックで酷使されて疲れが出たよね。ヨーロッパでずっとプレーした後にオリンピックがあって、オフなしで1年半やっちゃったからね」
大住「さらに今回、クラブの体づくりの合宿じゃなくて、代表合宿に入ったわけだから」
後藤「遠藤航も休んでいないんだけど、彼は平気だったね。今回は途中で交代して、少しでも休めてよかったよ。シュツットガルトで出っ放しで、五輪では完璧な仕事をしてと、本当によくやっている」
大住「酒井はサウジアラビアの強くて速い選手に対して必要だと思う。それに、強い選手を相手にすると、酒井の良さがもっと出てくる感じがする。サウジアラビアにはサイドバックにもすごい選手がいるしね。左サイドでプレーをつくって右サイドで決める、というチームだから」
後藤「フランスにはアフリカ系の個人でぐいぐい来るのがたくさんいるからね。それに、悪いと言っても、タッチにミスが多かったな、というレベルだから」