■サウジアラビアよりはるかに優位な状況
――では、サウジアラビア戦で先発を変えた方がいいと思うのはどこですか。
大住「南野のポジションには、前田大然を入れたいよね」
後藤「大迫のところを変えると、やり方もいろいろと変えないといけないから、そのままの方がいい。前田は横浜Ｆ・マリノスでも左サイドでプレーしていたから、そこに入れるのは非常に合理的だよね。中盤の３人は変えられないから、あとは長友佑都か中山か、というところだろうね」
――日本とともにグループＢで最少失点のサウジアラビア相手には、攻撃陣の奮起も期待されます。
大住「大迫は中国相手にＰＫとはいえ点を決めて、体が軽くなったと思うよ。ＧＫにあんなに反応されても打ち抜けたというのは、運もある。でも、もっと幸運が欲しい感じはするなあ。ここまで運がなかったから。『禍福はあがなえる縄の如し』と言うけれど、いままでの不運を幸運に変えて、サウジアラビア戦で一気に吐き出してもらいたい」
後藤「アウェイでの対戦では、暑さもあったし、集合したばかりの木曜日の試合と悪条件が重なったけど、良い試合をしていた。致命的なミスから失点したけど、内容的に負け試合ではなかったよね。今回はホームでの連戦で、日本の方がはるかに有利な状況なんだよね。相手はジッダで試合をしてから移動して、気候の違いに慣れるのも大変だろうから、今度は勝てるよね。という感触がある」
大住「日本時間で考えれば、日本が中４日なのに対して、向こうは中３日だからね。ただ、中国戦を見ていて、『観客数１万１７５３人の試合だよな』と思ったの。相手がどうのとか、コロナがどうという話ではなく、国民が熱狂するようなゲームではないよね。随分良くはなったけど、試合のテンポがすごく遅い。テンポがないと言ってもいい。サウジアラビア戦では、もっと速いテンポのエキサイティングな試合を期待したいね」
