第100回全国高校サッカー選手権 準々決勝 桐光学園(神奈川)VS高川学園(山口)
(1月4日・等々力競技場)
14年ぶりの準決勝進出を決めたのは、山口代表の高川学園だった。
準々決勝の相手となったのは、中村俊輔(横浜FC)ら数多くのJリーガーを輩出してきた桐光学園。2年前の高校総体を制した名門を相手に、後半15分に決勝点を決めたのは、いまや今大会の“名物”となりつつあるセットプレーでの奇策からだった。
高川学園の独特すぎるセットプレーが大きな話題になったのは、石川代表の星稜を4-2で撃破した1回戦でのこと。相手ゴール前で直接フリーキックを獲得すると、ペナルティエリア内で5人の選手が手をつないで回転。かつて見たことのない光景に、観客、そして相手の星稜も虚を突かれた。
しばらく回転したのちに、高川の選手たちは散開。ゴール前に飛び込んだ林晴己がヘディングを見事に叩き込み、先制点を奪ったのだ。
このゴール時の動画は、米メディアのESPNのツイッターが「Brilliant set piece routine in Japan」(日本の素晴らしいセットプレー前のルーティーン)と讃え、世界中で拡散されている。