■スペイン語の「嵐」から命名された円陣
この円陣を組んでの回転は、高川学園の選手たち自身が「トルメンタ」と命名。意味はスペイン語の「嵐」で、山口県大会の前に考案されたという。
この「トルメンタ」は、4日の準々決勝でも炸裂。前述したように、0-0で迎えた後半15分、右CKの際にニアとファーに円陣が構成された。しかし、このときは回転せず、高川学園の選手たちはすぐに散らばり、桐光学園のクリアボールを、途中出場の西沢和哉が蹴りこみ、決勝点を挙げた。
西沢が語るところによれば「少しトルメンタ」という状態でのゴールだったが、これで高川学園は14年ぶりの準決勝進出を決めた。
1月8日土曜日、国立での準決勝の相手は、大会最注目の主将・松木玖生が率いる最強も名高い青森山田。まだまだ高川学園は嵐を巻き起こせるのかーー。
桐光学園 0-1 高川学園
■得点
55分 西沢和哉(高川学園)