【サッカー日本代表2021年分析】「10・12」オーストラリア戦がターニングポイント!「彼らならやってくれる」信頼感で挑んだ「ぶっつけ」の4-3-3【森保一監督による2つの勝負手・後編】【フォーメーション図】(1)の画像
森保一監督   写真提供/JFA
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■オーストラリア戦がターニングポイントに

 歴代の日本代表には、ターニングポイントとなる大会や試合がある。

 ヴァイッド・ハリルホジッチが指揮した日本代表なら、2017年3月のUAE戦だ。ホームで苦杯をなめた相手とのアウェイゲームで、システムを4-2-3-1から4-3-3へ変更したのである。しかも、キャプテンの長谷部誠をケガで欠き、ほぼ2年ぶりの代表復帰となる今野泰幸をスタメンで抜てきした。GKもそれまで出場していた西川周作ではなく、所属クラブでピッチに立っていない川島永嗣がチョイスされた。

 果たして、ハリルホジッチ監督の決断は奏功する。リオ五輪世代の久保裕也が代表初得点をマークし、今野が追加点をあげて2対0で勝利したのだ。この勝利でUAEを突き放し、最終予選突破へ近づいたのだった。

 森保監督にとってのターニングポイントは、21年10月12日のオーストラリア戦だ。サウジアラビアにアウェイで敗れ、1勝2敗で迎えたホームの大一番で、勝負手を打ったのだ。

 システムを4-3-3へ変更したのである。

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