■来季は別々のチーム
長谷川に対して、試合後にダミアンはこう語っている。
「竜也の特徴をしっかり出してくれて、積極的にドリブルでしかけてくれた」
ダミアンはキャプテンとして、“アシスト”してくれたドリブラーをこうほめたたえた。「(長谷川のドリブルでボールが)ディフェンスに当たってこぼれてきたと思う」と、長谷川の思い描いた通りのプレーではないことを冷静に見てはいたが、長谷川の積極性があったからこその得点であることを賞賛したのだ。
ダミアンはこの年のMVPに選ばれ、川崎との契約を延長して22年も王者の一員として戦うことが決まっている。一方の長谷川は、終盤にかけてさらに出場機会は減り、22年は横浜FCに移籍することが発表されている。両チームは隣り合うが、違うチームであることには変わりなく、さらにカテゴリーも異なる。それぞれが次に会うときどのような表情を見せるのか、見守りたい。