■2021年シーズン 明治安田生命J1
コロナ禍による特別なレギュレーションが用いられた2020年シーズン同様に、交代枠が「5」に拡大するなどした2021年シーズン。圧倒的強さを見せた川崎フロンターレが優勝したが、2020年シーズンとはかなり違った順位結果となった。そこで、それぞれのチームで選手の出場時間数をランキング化。ピッチにより長く立った選手を探ってみる。
21年シーズンのJ1で最も悲劇的だったと言えるのがベガルタ仙台の降格だ。杜の都から世界中を照らすべく、新社長を筆頭にチームが奮闘したが19位の順位でフィニッシュ。夏に一度持ち直しかけた時期もあったが、チームの歯車がかみあわないまま時を過ごしてしまった。
予算規模でJ1平均に遠く及ばないチームが12年トップリーグで戦い続けたことは評価できるが、それでも、勝負の世界は無常だ。22年シーズンは、仙台は戦いの場をJ2に移さなければいけないし、J1チームは仙台と戦うことなくシーズンを過ごさなければならない。
そんなチームで最も出場時間を伸ばしたのがヤクブ・スウォヴィクだ。シュミット・ダニエルの移籍後、仙台のゴール前で立ちはだかった守護神が37試合3330分に出場。最後尾からプレーだけでなく、声でもチームを鼓舞し続けたクバの存在感は、その時間以上に大きかった。22年はFC東京でプレーすることとなったが、その活躍を願わないサポーターはいない。