1月27日に行われるワールドカップアジア最終予選・中国戦に向けて、24日、サッカー日本代表が千葉市内で練習をスタートさせた。日本代表は、現在グループBでサウジアラビアに次ぐ2位で、3位のオーストラリアとは勝ち点差がわずかに1。ホームで戦う中国戦、さらに2月1日に行われるサウジアラビア戦は負けられない2連戦となる。
その状況で、現在、注目されているのがセンターバックのポジションだ。ここまで主力として代表を支えてきた、主将・吉田麻也が右太もも裏を痛めて今回は招集メンバー外。さらに、代表メンバー入りしていたアーセナルの冨安健洋も、23日に負傷が原因で代表から離脱しているのだ。
大事な試合を前に“危機”ともいえる状況だが、24日の練習で決意を見せた選手がいる。川崎フロンターレの谷口彰悟だ。18人が合流したこの日の練習は、森保一監督のミーティングから始まり、その後、選手全員でランニングを行った。その際、長友佑都とともに先頭を走ったのは谷口だったのだ。川崎の試合前ウォーミングアップでは、小林悠とともに先頭に立つことが多いが、代表でもその責任感を見せたのである。
試合前に行われたメディア対応で谷口は、「(吉田と冨安の)2人がけがで来られない状況で“チャンスの機会は増えるだろう”と他の選手は考えている。チャンスをもらった選手が、チームの勝利のためにいいパフォーマンスを発揮することが大事」と答えていたが、その気持ちを練習から現したのだ。