■試合結果は敗北だったが…

 右でボールを受けることができない久保は左サイドまで出張することも試みたが、結果は変わらず。試合から消えることになってしまった。攻撃の形が失われたことでますます余裕がなくなったチームはグラナダの攻撃を受けることになり、アディショナルタイムに更に2失点。1-4という完敗を喫した。

 久保のスタメン復帰と共に戦い方を戻したマジョルカだったが、現実的には残留を目標とする立ち位置のチームであり、セルタ戦でもそうだったように消耗してきた時にロングボールが増えてくる。これはチーム力として仕方のないことで、久保がどうにかできる問題ではない。

 今後もそういう展開になる可能性は極めて高く、久保だけでなく前線全体が競り合いに強いわけではないマジョルカは、そうなる前に勝ち点を得ることができる状況にしておくしかない。

 そうなると、やはりアタッカーとして自らのゴールで試合を動かすことをしなければならないだろう。そしてそのためには、イ・ガンインとの共存方法が整理されなければならない。並んでしまうと、この試合の中盤以降のように片方の良さが消されることになってしまうので、理想はこの試合序盤のように左右。ただし近い距離でのビジョンの共有という魅力もあり、縦の関係という形も可能性の1つに挙がりそうだ。

 

■試合結果

グラナダ 4-1 マジョルカ

■得点

20分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)

24分 ダニ・ロドリゲス(マジョルカ)

61分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)

90+1分 ホルヘ・モリーナ(グラナダ)

90+5分 アントニオ・プエルタス(グラナダ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3