【ラ・リーガ分析】日本代表・マジョルカ久保建英「個人は好調」でも後半に蘇った「悪夢の展開」【グラナダ対マジョルカ】(2)の画像
躍動する久保建英 写真:アフロ

【ラ・リーガ グラナダvsマジョルカ 2021年12月19日(日本時間22:00キックオフ)】

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 そのまま一気に逆転としたいマジョルカだったが、久保建英が目立ちにくくなってしまう。

 この日なかなか調子が上がらなかったイ・ガンインが、左から中央へ移動。それに伴いライン間でのプレーの担当もイ・ガンインが担うようになり、久保は右サイドに張ることが増えた。42分にはイ・ガンインのヒールパスを右サイドの久保が受けて中央へパス、という連携でシュートまで繋がったが、窮屈なエリアでのプレーが増えたことで久保個人の調子の良さが全面に出ることがなくなってしまった。

 同点のまま後半に入ると、60分にはイ・ガンインが交代。直後の61分には、グラナダに勝ち越しゴールを奪われた。

 ライン間でのプレーを久保に代わって担当していたイ・ガンインがいなくなり、さらに再び追いかける展開になったことで、ここから終盤にかけて久保が再びマジョルカの中心になるかと思われた。

 64分には中盤からドリブルを開始すると中央で相手の視線を集め、ペナルティエリア左奥へのスルーパス。再び躍動し始めた久保だったが、ここでセルタ戦の悪夢が蘇ってしまう。

 一進一退の展開で消耗してきたマジョルカはロングボールが増え、右サイドの久保に向けてもロングボールが飛ぶようになった。ただでさえロングボールの戦い方で活きる選手ではない久保だが、飛んでくるボールそのものの精度とスピードが共に雑であり、競り合うかどうか以前に届かない。

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