■大分トリニータ
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】なし
【直近5試合結果】
天・準決〇1-1(PK:5-4) 川崎
L●1-2 清水(A)
L○2-1 名古屋(H)
L●1-4 川崎(H)
L●0-1 柏(A)
【通算対戦成績】
H 16試合・ 7勝5分 4敗
A 15試合・ 3勝1分11敗
計 31試合・10勝6分15敗
【直近対戦成績】
2021年 7月10日 J1第22節 〇1-0(H)
2021年 4月25日 J1第11節 ●2-3(A)
2020年10月31日 J1第25節 △0-0(H)
2020年 8月29日 J1第13節 ●1-2(A)
2019年10月18日 J1第29節 ○1-0(A)
【決勝のみどころ】
準決勝の川崎戦は、まさにドラマチックだった。リーグ王者に幾度となく脅かされるが、GK高木駿がゴールを割らせず、0-0のまま延長戦に突入。延長後半で先制される苦しい展開になったが、試合終了間際にDFエンリケ・トレヴィザンの値千金のゴールで追いつき、PK戦にまでもつれ込んだ。互いに決めては外しを繰り返したが、7本目でようやく決着。大分がPK戦を5-4で制し、優勝候補の川崎を退けて、決勝進出を果たした。
大分は来季のJ2降格が決まっているものの、クラブとしては初の天皇杯決勝戦となる。また、J3在籍時から6年間指揮を執った片野坂知宏監督は、今シーズンをもって退任することがすでに発表されている。準決勝のPK戦では、片野坂監督が選手たちと一列になって肩を組んで見守り、勝負が決した際には倒れこんで歓喜に浸る姿が印象的だった。クラブの新たな歴史を刻むためにも、チームをJ1まで押し上げた“恩師”を笑顔で送り出すためにも、このタイトルは是が非でも掴みたいところ。
決勝戦は浦和との対決。7月に行われたホーム戦では相手に押し込まれながらも、先制点を守り切り、白星となった。その良いイメージのまま、決勝戦に臨めるか。MF町田也真人は、今シーズンの浦和戦はホームでもアウェーでも得点を挙げているため、この大舞台でもゴールを決められるか注目したい。
リーグ戦を制した川崎を破ったことで、大きな自信も手にしたことだろう。勢いに乗るチームというのは、相手にとっても脅威である。初の天皇杯を手にすることができるか。