■飛び交った鮮やかなゴール
序盤戦に取り合った1点ずつはこぼれ球からのものだったが、その後の得点はいずれもきれいな形からのものだった。町田の2点目は右CKを甲斐がボレーで決めたもの。3点目はFKを起点にヴィニシウスが入れた左からのクロスに毛利が合わせたゴール。4点目はゴレイロ(GK)のピレス・イゴールからのボールを受けた本石が相手DFを背負って受けて、すぐにターンして強烈なシュートを決めるという圧巻のゴール。さらに、12分44秒の5点目もイゴールのスローイングを受けた中村充のクロスに毛利が合わせたもので、いずれも実に鮮やかなゴールだった。
また、ゲームの終盤、36分52秒のダメ押しの6点目は、右サイドで本石が相手守備陣を引き付けてから、逆サイドでフリーになった甲斐を使ったものだ。
いずれも、代表候補選出の選手たちが輝いた。
DFを背負ってターンからのシュートで4点目を決めた本石は身長が177センチで体重が75キロとがっしりとした体格で、フィジカルコンタクトに強い。DFを背負ってのプレーは、そうした特徴を発揮したものだ。毛利は、よりスピード系で相手の裏に抜け出すのがうまいなど、それぞれの選手の個性もよく見て取れた試合だった。