新たな日本代表が船出した。フットサルの日本代表チームである。新監督の下で新たな風が吹き込んだ日本代表、さらに日本のフットサルは、どこへと向かうのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が語る。
■「代表効果」がうかがえた一戦
さて、代表候補トレーニングキャンプのメンバーが発表された翌12月10日には、その注目のペスカドーラ町田の試合が行われた。Fリーグ・ディビジョン1、第18節のバルドラール浦安との試合だった。
町田と浦安は、実は2日前の12月8日にも対戦していた。新型コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた第7節の浦安ホームの試合で、この試合は浦安が先行しては町田が追いつくという展開で、結局浦安が3対2で勝利していた。
その2日後の町田ホームの試合でも、開始から2分09秒で浦安が先制した。だが、3分31秒に町田の倉科がこぼれ球を叩き込んで追い付くと、その後は町田が完全にゲームを支配して、前半のうちに5対1とリードを広げて勝利を決定的なものにして、後半はともに1点ずつを取り合っただけで6対2と町田が完勝した。
そして、毛利元亮と甲斐稜人が2得点、倉科亮佑と本石猛裕がともに1得点ずつと、代表候補に選出されたばかりの4人の若手がそろって得点を決めた。“代表効果”だったのだろうか。