■新生日本代表の新たな「多数派」
さて、12月9日に発表された代表候補選手の顔ぶれも新鮮さが感じられるものだった。
何より目を引くのは、“絶対王者”名古屋オーシャンズからは、いずれも30歳以上のベテラン3人(GKの関口優志、吉川智貴、オリベイラ・アルトゥール)が選ばれただけだったのに対して、ペスカドーラ町田から最多の5人が選出されたことだった。
町田から選出された5人は、10年以上日本でプレーしている大ベテランのクレパウジ・ヴィニシウス(34歳)のほかは、20歳前後の若い選手4人だった。
本石猛裕、毛利元亮、甲斐稜人、倉科亮佑の4人。本石が1999年生まれで、あとの3人はいずれも2001年生まれという若さである(このうち、毛利は9月にリトアニアで開催されたFIFAフットサル・ワールドカップにも出場している)。そのほか、湘南ベルマーレの牧野謙心、立川・府中アスレティックFCの金澤空を含めれば、2001年生まれが全部で6人というフレッシュなメンバーとなった。
もちろん、今回はタイトルの懸かった大会に向けての準備合宿ではないので、将来性を見越して若手中心のメンバーを選んだのであろうが、それにしてもこのところ、やや高年齢化していた日本代表はこれから世代交代が課題になるはずなので、こうした若い選手たちの成長には大いに期待したいものである。