【ラ・リーガ分析】最初のシュートはなんと43分!強烈な風でアクシデント連発のマジョルカ対セルタ戦【マジョルカ・久保建英は途中出場】(1)の画像
セルタ戦に途中出場した久保建英 写真:MB Media/アフロ

【ラ・リーガ マジョルカvsセルタ・デ・ヴィーゴ 2021年12月10日(日本時間29:00キックオフ)

 アトレチコ・マドリードを相手に劇的な復帰後初ゴールを叩き込んだ久保建英だが、あくまでも復帰プログラムの途中。先発ではなく、控えとして名を連ねた。

 上空だけでなく、ピッチレベルに直接影響を与えるほどの猛烈な風が吹き荒れる中、マジョルカは前半風上に立つことを選択した。

 しかし、通常は風上が有利とされるが、ゴールキックやクリアボールだけでなく、ちょっとした浮き球でさえ急激に軌道を変え、コーナーキックのためにセットしたボールが勝手に転がっていってしまうほどのこの日の風は、有利不利を超越していた。

 両チーム共になるべくグラウンダーのパスで攻撃を行おうとするものの、流れ上どうしても発生する浮き球に対して攻守ともに落下点に正しく入れずコントロールミスを連発。互いにどういう展開になるかを全く掴めないまま時間が過ぎてゆく。

 そんな中、アクシデントも発生。

 15分、マジョルカはコーナーキックの流れからクロスを上げると、それをセルタのフォワード、サンティ・ミナがブロック。蹴られたボールはハンドにならないように両手を後ろで組んで対応したミナの頭を直撃した。そのまま崩れ落ちた背番号22を見た両チームの選手たちはすぐさまドクターを呼び込み、脳震盪になってしまったミナはストレッチャーで運ばれ交代(※意識は回復。チーム発表によれば、安定しておりいかなる症状もなし)となった。

 好調のイアゴ・アスパスを出場停止(※負傷離脱でもある)で欠くセルタは、ミナをボールの収まりどころとして想定していたが、これによってさらにペースを掴むことが難しくなった。

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