■マジョルカの同点弾はセットプレーからの完璧ゴール
その後も、マジョルカは久保にボールを集める。DFにカットはされたものの、右サイドから突破して出したクロスに、バツグンのタイミングで久保がエリア内に飛び込んだシーンからは、ゴールの予感が感じられた。
マジョルカの同点弾は、セットプレーから生まれた。80分、イ・ガンインの左サイドからの素晴らしいFKに、ゴール前でフランコ・ルッソが完璧なヘディングでゴール。マジョルカが同点に追いついた。
昨季のリーグ覇者のアトティコの終盤の猛攻はよく知られるところで、今シーズンの最後の15分での得点は14試合中リーグ1位の11点。しかも、マジョルカにとってアトティコのホームで引き分けた場合の勝ち点1は、上出来といっていい。
そのため、このルッソの同点弾で、久保投入時の「得点を取る」という攻撃的なスタイルからは切り替えることになる、というのが全員の共通認識だった。