■18戦9発!シュートセンスに優れる植中
パリ五輪世代のストライカーもきている。01年11月1日生まれの植中朝日(V・ファーレン長崎)である。
彼はシーズン後半から爆発した。出場9試合目となった9月の山形戦でJリーグ初得点を記録すると、そのままハットトリックを達成したのだ。ここから先発に定着し、18試合出場で9ゴールを叩き出している。長崎が最終盤までJ1昇格争いに食らいついたのも、彼とエジガル・ジュニオの2トップが機能したからだ。
ゴールの匂いをかぎ分けることのできるストライカーだ。得点シーンを振り返ると、ワンタッチでシュートできるポジションにタイミング良く入り込んでいる。シュートのテクニックがしっかりとしており、難易度の高いシュートも決めることができているのだ。
179センチ、72キロのフィジカルは、まだまだ発展途上の印象だ。逞しさや力強さを増していけば、前線で起点になる回数も増えていくだろう。プレーの幅がさらに広がっていく。
11月20日の40節、同28日の41節は連続して欠場した。最終節の出場も不確かな状況だが、後半戦のプレーはインパクトが大きい。パリ五輪への競争に加わっていく資格は得た。