■リカルド監督「名古屋と勝ち点で並ぶことは一つのモチベーション」
トレーニングが公開された当日は、2時間をかけて紅白戦などを行った。その際、リカルド監督はこまめにゲームを止め、具体的な選手の名前も挙げながら細かく指示を送っていた。
「清水戦ではビルドアップがうまくいっていなかった。特に中盤のプレーがあまりよくなかったので、久しぶりにその部分に時間を割いてトレーニングした。押し込んだ状態でのトレーニングは最近もやっていたが、(中盤の)ゾーン2についてのトレーニングは久しぶりだったので、忘れているところがあるのなら、そこを復習するという意味で行った。
私のサッカーではディテールをつなげていくことが必要で、相手を想定したわけではなく、浦和レッズのサッカーを改善するためのトレーニングだった。時間は限られているので、トレーニングにも優先順位を付けて行っています」
と、その意図を明かした。
一方、今節の相手である名古屋もACL出場を目指していたが、同じく前節で敗れたことで、3位以内の可能性が消滅した。浦和は現在6位だが、5位の名古屋との勝ち点差は1となっている。名古屋にとっては、他会場の結果に頼るところではあるが、今節で勝てば4位で終えられる可能性があり、まだACL出場の望みも断たれたわけではない。
リカルド監督は、名古屋について、
「今年の前半戦は(0-0のスコアレスドローで)勝てなかった相手なので、勝利を収めたい。名古屋にとっては、自分たちが勝利を収めて鹿島アントラーズの結果次第では(ACL出場の可能性を残す4位フィニッシュを狙える)、というところでモチベーションも高いと思う。しかし、我々もこの試合で名古屋に勝てば、名古屋と勝ち点で並ぶことができる。得失点差はあるが、名古屋と勝ち点で並ぶということ一つのモチベーションになっているし、選手たちの状態を最高のところに持っていくことも目標になっている」
と話した。
今シーズンもいよいよ最終節。先日、引退セレモニーが行われたMF阿部勇樹や今シーズン限りでの退団となるDF槙野智章・DF宇賀神友弥らの起用が気になるところだが、リカルド監督は、「ゲームプランのことは細かくは言えないが、少し変更点があるということは言えます」と話すに留めた。
さらに、リカルド監督は、今シーズンの総括も口にした。