■<4-2-3-1>第2パターン

 同じ4-2-3-1のシステムではあるが、別のパターンも想定してみたい。

 第1パターンと同じく、GKは西川周作。最終ラインは、左SBにMF明本考浩を置き、DFアレクサンダー・ショルツ、DF岩波拓也、DF酒井宏樹と続く。実際、今シーズンの中断明けからリーグ戦4試合でこの顔ぶれの4バックが採用されていた。

 ダブルボランチには、若手選手の成長という期待も込めて、左にMF伊藤敦樹を配置してみる。大卒ルーキーの伊藤は、先日の横浜FM戦でJ1初ゴールを決めたばかり。開幕当初はスタメンに定着し、現役引退を表明した阿部ともコンビを組んでいたが、MF平野佑一の加入後からベンチスタートが続いていた。しかし、直近の3試合ではスタメンに復帰。遠目からでも積極的にシュートを狙い、ゴールやアシストにも絡んでいる。そんな伊藤の相棒には、攻守の両面で存在感が際立つ平野を置きたい。

 左SHには、MF汰木康也。去年はシーズン終盤にJ1初ゴールを挙げたが、今シーズンは公式戦で5得点をマーク。シーズンをとおしてチャンスに絡むシーンも多く、躍進した選手の一人である。トップ下と右SHは、第1パターンとは逆にして、トップ下にMF江坂任、右SHにMF小泉佳穂を想定した。江坂が過去に何度も「佳穂との距離感が良い」と話していたように、はじめてこの2人が同時起用された試合から絶妙なコンビネーションを見せ、リカルド監督も「2人のテンポが非常に良い攻撃のアクセントになっている」と絶賛していた。ワントップはやはりFWキャスパー・ユンカーが鉄板かと思われる。

PHOTO GALLERY 「若手に期待」バージョンの浦和レッズ リカルド・ロドリゲス監督の理想フォーメーション
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