浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、26日に定例会見を行い、27日に行われるホーム最終戦の清水戦への意気込みを語った。
現在、16位の清水は残留争いを戦っているなかで、今節で浦和に負けると降格圏である17位に転落する可能性もある。相手は死に物狂いで勝ち点を取りにくることが予想されるが、リカルド監督は清水の印象について、
「清水は生き残りを懸けた戦いを行っている。人間というのは、そういう極限状態で最大限の力を発揮することがあります。そのため、通常よりも強度や集中力が高まった状態で来る可能性がある」
と、相手を警戒した。それでも、
「彼らには生き残りという目標があるが、浦和レッズも目標を持って戦っている。(来季のACL出場権獲得については)まだチャンスが残っているとポジティブに捉えているし、他会場の結果次第ではあるが、我々が勝利していなければ意味がない。しっかりと勝利して、最終節の名古屋戦には4位の可能性を残して臨めるようにしたい」
と、チームの目標を冷静に見据えた。
今シーズンは4チームがJ2に降格するが、前節ではそのうちの3チームが決定。残る1枠は湘南、清水、徳島のいずれかに絞られている。
現在、降格圏である17位の徳島ヴォルティスは、去年までリカルド監督が指揮を執っていた古巣。今節で去年は徳島を7シーズンぶりにJ1昇格に導いたこともあり、リカルド監督にとっては思い入れのある存在だ。今節の対戦相手である清水と徳島の勝ち点差はわずか3で、奇しくも、今節で浦和が清水に勝てば、残留争い中の古巣を救う結果にもなり得る。
リカルド監督は、「まずは浦和の勝利のことを考えて戦いますが、間接的に徳島の力になることができれば、それもうれしいこと。来年も徳島とJ1リーグで対戦したいと思っています」と話し、清水を徹底して迎え撃つ構えを見せた。