■急速に進む改革…リカルド監督「チームとして成長し続けなればならない」


 阿部の現役引退を皮切りに、その後は、ベテラン選手の退団も相次いで発表された。2017年のACL制覇や2018年の天皇杯獲得にも貢献したDF槙野智章とDF宇賀神友弥も契約満了により、今シーズンをもってチームを離れることになる。今週は、オーストラリア代表のDFトーマス・デンや期限付き移籍中の3選手、さらに、工藤輝央コーチ、浜野征哉GKコーチの退団が発表された。選手とスタッフを合わせて9人の退団がすでに決定している。

 「3年計画」を遂行中の浦和は、3年目となる来シーズンの2022年にはリーグ優勝を目標に掲げている。ここで一気に改革を推し進めた印象だが、リカルド監督はこの現状について、

「レッズに来た当初から、どのようにしていけばより良い形になるのかをクラブでずっと話し合っている。クラブの中で、大きなテーマや小さなことだったりと、いろいろなところを良くしていかなければならない。選手の補強、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、選手たちのフィジカルの準備、いろいろなことを考えながら、我々はクラブとして常に成長し続けなければいけません。来シーズンに待ち受けている挑戦は、非常に大きなものなので、ここから良くしていければ」

 と、表情を引き締めた。

 今節は残留争い中の清水が相手だが、リカルド監督は清水の印象についてもコメントした。

(2)へ続く
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