11月26日、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が定例会見を行い、27日に行われるJ1第37節の清水戦についての意気込みに加えて、今シーズン限りでの現役引退を発表したMF阿部勇樹とのエピソードにも触れた。
浦和はリーグ戦終了後も天皇杯の準決勝を控えているが、今節がホーム最終戦となる。
試合後には、先日、現役引退を発表した阿部の引退セレモニーが行われる予定。浦和に9年在籍した阿部は、リカルド監督が就任した今シーズンは4年ぶりにキャプテンを務めた。
報道陣から阿部選手をキャプテンに指名した経緯について問われると、リカルド監督は、「クラブに到着して、まず選手たちを観察した。選手たちの振る舞いや仲の良さなど、いろいろと見たが、沖縄のキャンプである程度の時間を一緒に過ごした後、阿部をキャプテンに任命した。ベテランだからキャプテンになるということではなく、それ以外のところでの彼の影響力や性格、人間性を見て選んだ」と、その理由を話した。
「その判断は間違っていなかったと思います。今年のレッズは非常に一体感が高く、衝突もほぼなかった。リーグで上位を目指しながら、ACL出場権獲得に向かっていけたのは、副キャプテンを含めたキャプテンたちのピッチ内外での力によるものでもある。阿部はケガなどであまりプレーはできなかったが、日々のトレーニングの中でもピッチ内外で力になってもらいましたので、非常に感謝しています。キャプテンに指名して本当に良かった」
と、指揮官は阿部の功績を称える。気になるのは、ホーム最終戦での阿部の起用だが、阿部のメンバー入りについては、「明日、ご覧になれると思います」とだけ話すにとどまった。