■来年2月に55歳になる「キング」
何より横浜FCには、「世界一の大ベテラン」がいる。三浦知良は来季開幕を待つ2月には、55歳の誕生日を迎える。政治などどんなジャンルでも世界の見方を気にする日本のメディアは、三浦が出場して最年長出場記録を更新するたびに、海外メディアの驚きぶりを伝える。欧米からの称賛は喜ばしいことだが、その報道を本当に額面通りに受け止めているのなら、よく考え直してみるべきだろう。
瀬古樹と松尾佑介(松尾は大学4年時から特別指定選手としてプレー)の大卒2年目の2人には、すでに他クラブが興味を寄せていると報じられている。さまざまなポジションをこなし、キャプテンシーもある瀬古、左サイドで驚異的な突破力を披露する松尾佑介ならば、それも当然だろう。
シーズン序盤にバトンを引き継ぎ、チーム力をアップさせた早川知伸監督は、すでに辞任の意思を固めたとも報じられている。本当に大事なもの、J1に戻り生き残るために必要なものは何なのか。来季以降も見据えた課題が突きつけられている。