■相次ぐベテランの退団…旧知の仲であるMF関根が心境を告白
2点目の場面でチャンスに絡んだMF関根貴大は、試合後、ベテラン3選手の退団について、言葉を噛みしめながらゆっくりと話し始めた。
「選手が変わっていくなかで、今まで浦和のために戦ってくれた選手が去るというのは寂しいし、僕自身は不安な部分も大きい。しっかりと引き継いでいかなければという覚悟もあるし、今のクラブにその気持ちを持っている選手はどれだけいるのだろうかという不安もある」
と、心境を告白した。
ユース出身で、自身も浦和の在籍が長い関根にとって、退団が発表された3選手とは旧知の仲。栄光も挫折も共に味わってきただけに、感傷的になる部分も大きいのだろう。そんな関根も、世代交代が加速するチームにおいて今や中堅に位置している。
関根は、「僕は浦和でしかプレーしたことがないですし、昔の浦和も知っている中で、良いところは引き継いでいかなければいけないと思っているので、それをしっかりと伝えていきたい。それでも、一人ではどうしても無理なので、自分たちの世代がもっと覚悟をもってプレーをしなければと、今日、改めて試合をして感じました」と、神妙な面持ちで言葉を紡ぎ続けた。
リカルド・ロドリゲス監督が就任した今シーズンは若手の新加入選手も多く、彼らもまたチームを牽引する活躍を見せたことで、一気に顔ぶれが変わった。その象徴的な存在である大卒ルーキーの伊藤も今節では1ゴール1アシストの活躍で、試合後には退団を発表した3選手についてコメントした。
■試合結果
浦和レッズ 2―1 横浜Fマリノス
■得点
18分 伊藤敦樹(浦和レッズ)
48分 田中達也(浦和レッズ)
85分 レオ・セアラ(横浜Fマリノス)