J1リーグが大詰めに入ってきた。タイトルの行方は、すでに川崎フロンターレの連覇という形で決定しているが、まだまだ熱いレースは続いている。
来季のJ1残留を争うサバイバルレースだ。
コロナ禍における特別レギュレーションにより、昨季はJ2降格がなかった。そのために20チームで戦っている今季は、下位4チームがJ2に自動降格する。
一気に加速度を増すレースの行方に焦点を当てる。
■鍵となる第37節の試合
17位というギリギリ降格圏に沈んでいる徳島ヴォルティスの現在の手持ちは30ポイントだが、今節のFC東京戦に勝って勝点を「33」に伸ばすと、残留ラインを「勝点34」に引き上げてしまう可能性がある。
このおかしな表現だが間違いではない状況を生み出す鍵となるチームとカードがある。湘南ベルマーレと、第37節の湘南対徳島ヴォルティスだ。
徳島が今週末に勝って勝点33とすると、今節の湘南の結果がどうあろうと、両チームのどちらかは次節の直接対決の後で勝点を手にする。つまりは勝点34到達が確実になるわけだ。今週末に湘南と同じ勝点33の清水エスパルスが負ければ事態は変わってくるが、清水が引き分け以上の結果を収めることで、残留ラインが「勝点34」へと引き上げられるのだ。