【サッカー日本代表ワールドカップ最終予選】「選手を変えるべき3つのポジション」「フォーメーション4-2-3-1」の可能性【ベトナム戦の激論】(5)の画像
初選出の三笘もオマーン戦での登場が期待される 写真:原壮史

 サッカー日本代表は11月11日、ベトナム代表とワールドカップ最終予選を戦い、1-0で勝利した。
 これで2位のオーストラリア代表に勝点1差に迫ったが、最下位相手の最少得点での勝利にはさまざまな声がある。
 来し方、さらに次のオマーン戦について、取材歴50年を超える大住良之、後藤健生という2人のベテランサッカージャーナリストが試合直後に語り合った。

■チームはすでに最悪の状況にある

後藤「選手起用でリスクを冒すには、2つの道があると思います。本当にどうしようもなくなった最悪の状態か、例えばサウジアラビアとオーストラリアに連勝して、すでに本大会のことを考えているような楽な状況か。この2種類ですよね」

大住「僕はどちらかというと、今のプレーの内容は『どうしようもない状況』に来ていると思う。だから、変えなければしょうがない。このままコンディションが良くなって、それがプレーにどう表れるか分からない。

 今の攻撃陣でオマーンから点を取るのは、なかなか難しいことだと思う。オマーンから得点しなければ浮かび上がれないわけだから、ここはちゃんと点を取れるだけのもの、可能性のあるものを繰り出さないといけない。それはリスクでも冒険でもなくて、今やらないといけないことと思うんだけど。だけど森保一監督がずっとやってきたことを見ると、そうなりそうもないので、非常に心配」

後藤「そうなると、監督を代えた方がいいということになりますね。森保監督は、そうはしないから」

大住「確かに大幅に変更する可能性は非常に低いと思う。でも1枚くらい、どこかを変えるかもしれない。例えば、この試合で疲れた伊東純也に変えて、右サイドで堂安律を出すとか。左サイドは南野拓実にキレがないから、三笘薫前田大然で勝負してみるとか」

後藤「前線の3人を全員変えたらびっくりしちゃうけど、1枚変えるくらいはあり得るよね」

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