■次の予選に向けても考えるべき問題
――後藤さんは10月の試合の後、移動やコンディションを考えて、ベトナム戦では国内組を使うべきだと話していました。
後藤「2つのチームをつくっておいて、1戦目は国内組、第2戦はヨーロッパ組というやり方をするべきではないのか。次の予選に向けても、考えておく価値はあるよね」
大住「総入れ替えはできないけどね。例えば吉田麻也と冨安健洋は外せないとしても、もうちょっと割り切った考え方をしてもいい」
後藤「今回の割り切り方としては、ヨーロッパで日曜日に試合をした選手は計算にいれない、いうのが本来の考え方だと思う。土曜日に試合があった選手は、日曜のうちに現地に入れるから、試合まで時間がある。そこの切り方だと思うよね。今回の予選では、森保一監督がこのチームでいくと決めたんだから、これ以上言わないけど、次の予選からはどうするか。最初から2チームで戦うつもりで準備するべきだと僕は思います」
――森保監督のこだわりは、信頼に対してなのか、経験に対してなのか…。
後藤「森保監督は2018年の秋に就任して、最初うまくいったということもあるけれど、親善試合5試合をほとんど変わらないメンバーで戦っていた。アジアカップのためですよね。で、終わった後の2019年の親善試合では、メンバーを変え続けた」
大住「オリンピックに向けての強化だったからね。せっかくラージグループをつくって、オリンピックであれだけの経験をしたのに、それを全然活かせていないというのは、すごくもったいない」
後藤「自分がつくったラージグループを、全然信用していない。今日ベンチ外だった選手は全員Jリーグ組だったから、やっぱり全然Jリーグ組を信用していないんだなと思ってしまう」
大住「次の試合に向けて、選手を隠していたんじゃないかな(笑)。次は前線の選手を総入れ替えしたりして」
後藤「それをやったら、すみません森保監督、あなたは策士ですと言うしかない(笑)」