後藤健生の「蹴球放浪記」第84回「津波選手って誰やねん?」の巻(2)「基利安姆巴佩」の移籍獲得を目指す「皇家馬徳里」???の画像
2017年のACL。広州恒大対川崎前鋒の入場券 提供:後藤健生
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 サッカーの世界は奥が深い。プレーを伝えるメディアの世界も、知的フィールドとなり得る。世界中のさまざまな文化が、そこで混じり合うからだ。蹴球放浪家・後藤健生が、サッカー界の表記について、一石を投じる。

■中国人選手は漢字表記にすべき

 僕は東アジアでは漢字と表音文字の混じり文にすべきだと思っています(日本語の漢字かな混じりのように)。そうすれば、お互いに新聞の見出しくらいは理解できるようになります。

 まあ、それは難しいことかもしれませんが、少なくとも日本語の文章の中では韓国人や中国人の名前は漢字を使うべきだと思います。たとえば、韓国人の名前をカタカナで書くと区別が難しくて、覚えることができません。ハングルでは区別できる発音、たとえば「N」と「NG」と「M」が、カタカナでは全部「ン」になってしまうからです。

 もっとも、韓国語の場合は日本人がカタカナ表記をそのまま「そんふんみん」と発音しても韓国人にも「ああ、孫興民のことね」と分かるでしょうからカタカナ表記にする意味もあるでしょう。しかし、中国人の名前を日本人が「しいちーぴん」と発音しても、中国人にはそれが「偉大な指導者、習近平主席」のことだとは絶対に理解できません。だから、少なくとも中国人だけは漢字表記にすべきです。

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