■複数のシステムの中でも不変の存在
さらに、こう語っている。
「例を挙げよう。システムは3-4-3だとして、両ウィングはワイドに張らなければいけない。3バックにするのは、相手が2トップだった場合、最終ラインで数的優位を作れるからだ。ただ、対戦相手が3トップだったら、最終ラインは4枚にする。その時は、4−3−3になる」
シャビはアル・サッドで【4-3-3】や【3-4-3】など複数のシステムを使っていた。ただ、【4-3-3】でも、【3-4-3】でも、変わらないのはウィングの存在である。
両サイドで、ワイドにウィングを張らせる。その配置で、攻撃時にピッチの「幅」を取ることが可能になる。幅を確保できれば、当然、相手の守備は広がる。バルセロナとしては、ボールをつなぎやすくなる。ポゼッション率を高めるためにも、それは非常に有効だ。