【J1分析】「Jリーグ優勝」はこぼれ落ちた…横浜FM・喜田拓也「集中しろ、集中!」もむなしく0対1の敗北【横浜F・マリノス対ガンバ大阪】「喜田拓也を巡るジレンマ」(1)の画像
試合後、サポーターに深々と頭を下げる喜田拓也 撮影:原壮史
横浜F・マリノス対ガンバ大阪 20211103

【明治安田J1リーグ 第34節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪 2021年11月3日 13:09キックオフ】

 1ポイントでも差がついたら川崎フロンターレの優勝が決まってしまう、という状況でも、マリノスの選手たちはあくまでも普段通りに試合を進めることを心掛けていた。

 しかし、圧倒的にボールを支配して押し込むものの、ゴール前で集中した守備を見せるガンバ守備陣を崩し切ることができず、前半は0-0。

 後半なっても同じ調子で攻めるマリノスだったが、普段通りにやろうという姿勢は変わらないものの、どこか上手くいかない。なんでもないパスが相手に渡ってしまったり、チャンスになるかというタイミングでレオ・セアラがピッチに足を取られてボールを失ってしまったり、と少しずつ嫌な予感が漂い出すと、とうとう55分に倉田秋がワンチャンスをものにしてガンバに先制されてしまった。

ハーフタイムには真っ先にチームメイトに声をかける喜田拓也 横浜F・マリノス対ガンバ大阪(20211103)撮影/原壮史

 この試合初、そして結果的には唯一となる枠内シュートでゴールを奪われたマリノスは攻勢を強めようとするが、普段通りにプレーしようとしながらも、はやる気持ちが精度を狂わせた。

 ティーラトンのスローインがすっぽ抜けてしまったり、マルコス・ジュニオールが強引にクロスを上げようとして防がれたり、と少しずつ普段通りから離れていってしまったマリノスは、選手交代で嫌な予感を振り切ろうとしたものの、ネットが揺れることはなかった。

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