【J1分析】浦和リカルド・ロドリゲス監督が絶賛した日本代表・酒井宏樹の「光る特長」とは?【浦和レッズ「89分にもぎとった勝ち点1」】(2)の画像
同点ゴールの酒井宏樹のプレーに浦和のリカルド・ロドリゲス監督も絶賛 撮影/原壮史

■11月3日/J1第34節 川崎フロンターレ浦和レッズ(等々力)

 3日にJ1第34節が行われ、川崎フロンターレと浦和レッズの試合は、先制された浦和が試合終了間際にDF酒井宏樹のゴールで同点に追いつき、1-1の引き分けで終了した。浦和はこの試合で優勝がかかった王者を相手に、なんとか勝ち点1を手にした。

 

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 序盤から川崎にボールを支配され、浦和は前半33分に失点した。その後も相手に押し込まれる時間帯が続くが、0-1で折り返した後半からは浦和が相手のゴール前へボールを運ぶ場面も増えてくる。それでも、強度の高い相手の守備になかなかゴールを奪えなかったが、試合終了間際の後半44分、MF伊藤敦樹のシュートのこぼれ球に酒井が反応し、倒れながらもゴールに突き刺した。試合は1-1の同点で終了。来季のACL出場権獲得となるリーグ戦の3位フィニッシュを目指す浦和は、劣勢のなかで貴重な勝ち点1をもぎ取った。

 リカルド・ロドリゲス監督は、同点ゴールを決めた酒井のプレーを絶賛し、「彼の特長といえば、後ろか追い越していく動きだったり、フィジカル的にも優れているのでそういった特長を活かしたプレーだと思う。今回のゴールも、ああいうところにしっかりと詰めに行くという強さもあり、前半のチャンスのシーンでも彼のプレーがあった。攻撃面ではそういうところが彼の光っている部分だと思う」と、酒井の特長を挙げた。

 リカルド監督が言うように、チームが苦しい状況のなか、試合終了間際にゴール前でこぼれ球にいち早く反応した酒井のゴールへの嗅覚は、さすが日本代表といったところだ。疲れが出やすい時間帯でも、前線まで走り込めるというフィジカルの強さも見せつけた。

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