全世界が注目するビッグクラブ同士の対決は、ふたを開けてみれば0-5でリバプールの圧勝に終わった。試合は前半の内容でほとんど決まったと言っても過言ではない。何しろ、最初の45分で0-4と大差がついてしまったのだ。特にリバプールの最初の2得点は、この試合で見せたユナイテッドの守備戦術を攻略して生まれたもので、明暗を分けることになるゴールであった。
リバプールのボール保持に対してユナイテッドが取った策は、プレッシングの陣形を相手の配置に噛み合わせることだった。ブルーノ・フェルナンデスがアンカーのヘンダーソンをマークし、メイソン・グリーンウッドが中央に絞ってクリスティアーノ・ロナウドと2トップを組んで相手CBを監視。そして、ボールを相手左SBのアンドリュー・ロバートソンに誘導し、そこに対して走力と対人守備に長けたアーロン・ワン=ビサカをぶつけることで、高い位置からの守備を実行する。