■「チームスポーツ」を感じたからこその涙
みんなの頑張りを台無しにしてしまう痛恨のミスもあれば、そのミスをみんなで補って結末を変えることもできる。それがチームスポーツだ。
石原の涙は、ミスをしてしまった後悔や試合に勝てた安心感よりも、そういうチームメイトの存在を感じて止まらなくなったのかもしれない。
キャプテン就任のコメントの中で、彼はこうも言っている。
「このクラブの一番大切な一体感をより強くするため、キャプテンとしてチームをまとめていきたい」
石原が思っていた理想の形でではなかったかもしれないが、湘南は1つになった。
結末を変えることができるほど強くなった一体感は、手にした勝ち点3で間違いなくより強くなる。残留争いの最終盤で、これほど力強い武器はない。
■試合結果
湘南ベルマーレ 2-1 横浜FC
■得点
63分 松尾佑介(横浜)
78分 大橋祐紀(湘南)
89分 山田直輝(湘南)