冷たい雨の中で、浦和は強く見えた。
11172人の観客はそれを目撃していた。
前半4点、後半1点のゴール・ショーは珍しく強い浦和を印象付けた。
15分、江坂任の縦パスからキャスパー・ユンカーが汰木康也に出して先制。
「自分が斜めに走って任君からもらおうと思っていました。それが結果的にクロスするような動きになって、キャスパーにボールが入った後、シュートを打つかなと若干スピードを緩めたのですけれど、信じて走り込めてゴールまでつながりました。後ろからつないでのゴールシーンだったので、ボクだけじゃなく、チームとしても自信になる1点だったんじゃないかと思います」(汰木)
21分、ペナルティは柴戸海が倒されてペナルティ、このPKを関根貴大が決めて2点目。
3点目は、23分また汰木だった。
柏は33分にマテウス・サヴィオがきれいなヘッドで1点を返したが、前半終了間際、ユンカーはエメルソン・サントスに競り勝って4点目を決めて柏にとどめを刺した。
「ワンタッチ、ツータッチでプレーして相手を崩した。ああいう速いコンビネーションがあると我々はよいチームになる」(ユンカー)
5点目は59分、江坂から小泉、そして江坂。江坂は古巣にさらなるダメージを与えた。