■再起に必要なのは「バリエーションと新しいアイディア」
直近の試合では、攻撃を効果的に仕掛けることはできているものの、ゴール前での精度を欠いている。リカルド監督は、現在のチームの課題について、「最後の精度や決定力の部分は技術的なこともあるが、私はそこだけを見るのではなく、チームとしてどこを改善できるのかというところを見ています。押し込んだ状態でのプレーは、選手のイマジネーションが大事になるが、それだけに頼るのではなく、指導者からしっかりと選手にコンセプトを渡すことも必要。トレーニングの中でもコンセプトを提示し、ストレスがかかるようなリアリティーのある状況でトレーニングしている」と、改善に向けての取り組みを口にした。
また、「ペナルティーエリアに侵入するメカニズムも様々なバリエーションが必要。相手も我々を分析して、対策してくるので、サプライズ的な要素は常に必要だし、新しいアイディアをもって、チームをアップデートしながら進めていきたい。相手が分析してきても、チャンスを作り続け、フィニッシュまで行くことが大切。決定機を作ることはできているので、あとはディテールや細かなコンセプトでゴールにつながるようにしたい」と話した。
J1第33節は、22日に浦和のホームで行われる。また、27日に開催される天皇杯準々決勝では、浦和はG大阪との“再戦”を控えている。
来季のACL出場権獲得に向けての正念場となる柏戦で捲土重来となるか。