■「勝ち点34」が示す奇妙な符合
この「勝ち点34」という数字には、ある奇妙な符合がある。今年9月、サッカー取材歴50年以上のベテランジャーナリスト・大住良之氏は、サッカー批評WEB上で、こう記している。
「『残り試合数と、逆転可能な勝ち点差は等しい』というのが、世界的な常識である」
つまりはすべてのチームに等しく「残り試合数x1」の勝ち点を獲得可能である、ということだ。
今季のJ1は、残り7試合。大住氏が紹介するサッカー界の「セオリー」に則れば、獲得可能な勝ち点は「7」となる。現在、ギリギリの降格圏である17位につける湘南の勝ち点が「27」。これに7を足せば、「勝ち点34」となる。
2つの計算からたどり着いた「勝ち点34」。この数字が、今季のJ1残留とJ2降格を分けるラインとなるのだろうか。