■「田中が中心、遠藤が支えるチーム」に
大住「とにかくオーストラリア戦の田中は、攻撃面で多少は活躍してくれるんじゃないかなあと思っていたけど、本当によくピッチの状況が見えていた。行ける時と行けない時の判断がものすごく良かった。行けない時に無理をして相手に奪われることはないし、ちゃんとやり直しができる選手なので、ゲーム全体をコントロールしつつあった。これから、田中を中心に、遠藤が支えるというチームになっていくんじゃないかな」
後藤「行けそうもない時にキャンセルすることができるというのは、川崎フロンターレでは当たり前のことだからね。田中はデュッセルドルフで、まだ周りの選手のことをよく知らなくて、周りも田中のことを分かっていないから、ちょっと苦労している。今後、クラブで落ち着いてきたら、代表でもさらに良くなってくるだろうしね」
――23歳で、もう中心になってもおかしくない年齢です。
大住「ブンデスリーガの2部で注目を集めて、長友佑都みたい半年でもっと上のクラブに移籍することを期待している。ああいうふうになってほしいな、と思っているんだけど」
後藤「すごい才能があるなというのは見ていて分かるけど、周りの選手とのコンビネーションができていないので、足元に出すべきか、スペースに出すべきかという判断がすごく難しそう。それは試合を重ねていくしかないからなあ」