■チームの一番良い頃の80%にまで戻った

――先制点の場面での絡みなど、名前が出てくるのは前回いなかった選手たちでした。そうした選手たちが、違いを生む要素となったんでしょうか。

大住「そうは思わないけど」

後藤「いや、伊東純也はまさにそうでしょう」

大住「新しく出てきた選手が活躍したのは確かなんだけど、ポゼッションからビルドアップへのタイミングなど、チーム全体がすごく良くなったと思う。そういう部分が良かったから、サイドでスピード感のある突破が何回も出るようになった。だから、一番良い頃の80%くらいまでの力に戻ったかなという感じかな、と思ったんだよね」

後藤「会見で森保一監督も言っていたけど、2連戦の初戦を、2回とも負けた。でも、毎回そうなるのには理由があるんだよね。集合して最初の試合はコンディションも悪いままで苦労するけど、1試合やって全員ですり合わせをして、2試合目で良くなる。こういう流れは、今後も続くだろうね、それを必ず意識しながら見ないといけないでしょう」

大住「9月の試合からサウジアラビア戦まで、『上がって下がって、また上がる』というのではなく、上がってきたところから中国戦、サウジ戦と、さらに上がっていったからね」

後藤「9月はコンディションなど、あらゆる面で悪条件が重なった。今回は集合が中東で、ヨーロッパの選手にとっては前回よりも移動距離が短かった。チームでトレーニングする時間も、前回より1日くらい多かったでしょ。だから、こうなるのは最初から分かっていたことだよ。いくらコンディションが悪くても、オマーンにならば勝てるかなと思っていたのは甘かったけど。オーストラリア戦は涼しい場所できたしね」

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