【サッカー日本代表ワールドカップ最終予選】「田中碧のシュートは『パス』であり『技術』」「ゴールの伏線はブンデス2部の試合にあった」【オーストラリア戦の激論】(1)の画像
田中碧のシュートには、見事な要素がいくつも詰まっていた 写真:中地拓也
 サッカー日本代表は10月12日、埼玉スタジアムでオーストラリア代表とワールドカップ最終予選を戦い、2-1で勝利した。
 すでに監督交代の可能性もささやかれる窮地にいただけに、大きな1勝だった。このゲームの意味、そして今後の展望を、取材歴50年を超える大住良之、後藤健生という2人のベテランサッカージャーナリストが深夜に、深く熱く、語り合った。

――厳しい状況でのエキサイティングな試合でした。

大住「だんだん良くなってきましたね。森保JAPANの一番良い頃の80%くらいまで来たかな」

後藤「大住さんが指す一番良い時って、いつですか?」

大住「アジアカップのイラン戦かな。アジアカップは全体的には良くなかったけど、イラン戦だけはすごく良かった。2018年の秋の時期も良かったし、あの頃のスピード感が少し戻ってきた感じがした」

後藤「久々にちゃんとした相手と試合をして、久しぶりに面白い試合になりましたね。相手が弱いと、いくら勝っても面白くないし、親善試合はしょせん親善試合だし。ただ、つまらなくてもいいから、もっと楽に勝ってほしかったというのが本音かな」

大住「前半のうちに2点目を取らないといけない試合だったよね。チャンスはあったんだから。特に大きかったのは…」

後藤「大迫勇也は2試合続けて決定機を逃しちゃったね」

大住「今日はGKのタイミングを外して蹴ったと思ったら、タイミングじゃなくて枠を外していたね。まあ、シュートって難しいんだよ」

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