■“秘密兵器”・DF槙野智章の投入も準々決勝の再現ならず

 追いかける浦和は、後半42分に槙野智章を投入。準々決勝の第2戦で劇的ゴールを決めた槙野が、その川崎戦と同様に前線の位置に入った。槙野はチームメイトを鼓舞しながら得点を狙い、準々決勝の再現が期待されたが、逆転することはできず、ベスト4で大会を終えることになった。

 試合後の会見で、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、「ゴールが取れそうな形もあったが、動きや連動性という意味では相手が抑えやすいようなものになってしまった。勝つことや延長戦の可能性もあったので、ファンやサポーターにタイトル獲得を見せられなかったのが残念」と、悔しそうな表情を見せた。

 9月までは公式戦10戦負けなしと勢いに乗りながらも、2日に行われたリーグ戦第31節では、ヴィッセル神戸との上位対決で1-5の大敗を喫した。そこから中3日で行われた準決勝の第1戦でも先制しながらもアウェーゴールを許すと、今回の第2戦も久々の無得点に終わり、タイトルを逃した。10月に入ってからというもの、やや失速した印象は否めないが、リカルド監督は今後のチームの展望についても口にした。 

 

■試合結果

セレッソ大阪 1―0 浦和レッズ

 

■得点

53分 加藤陸次樹(セレッソ大阪)

  1. 1
  2. 2
  3. 3