■今こそ田中碧の起用を

 柴崎のミスが失点に繋がってしまったが、原因は他にもあるだろう。だが、最近の代表での低調なパフォーマンスと直接的に失点に関与した柴崎のメンタル面を考えると、オーストラリア戦は他の選手をボランチに起用しても良いのではないか。その最有力候補となりそうなのが田中碧だ。

 今回の代表戦で久々のA代表招集となったが、東京五輪でボランチのコンビを組んだ遠藤航や同じく東京五輪に出場した吉田麻也、冨安健洋酒井宏樹など連係面の問題はクリアしていると考えられる。それに何と言っても、田中の魅力は縦パスだ。ワントップの大迫へ縦パスが効果的に入れば、日本にリズムが生まれ攻撃が活性化する。また、ディフェンス力のある田中は攻撃のスイッチを入れることができる。危機的な状況となった今、田中と遠藤をダブルボランチに起用するという決断を下しても良い。もう次の負けはない。

 オーストラリア戦は田中に賭けてみるのも一つの手なのではないか。果たして、森保監督の決断はーー。

 試合終了後、取材に応じた森保監督は、失点シーンと柴崎について「そのミスだけを責められるものではないし、それまでよくやってくれていた。ピッチに立たせたのは監督である私」とコメントした。

 オーストラリア代表との一戦は10月12日、埼玉スタジアムでおこなわれる。

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