【J1分析】神戸イニエスタ「今日は最高の試合だった」ボージャン、大迫勇也、武藤嘉紀と5発弾【ヴィッセル神戸対浦和レッズ】神戸の4‐4‐2と大迫勇也(1)の画像
3点目を喜ぶイニエスタと大迫勇也 神戸VS浦和(20211002)撮影/原壮史
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明治安田J1リーグ 第31節 ヴィッセル神戸vs浦和レッズ 2021年10月2日 15:03キックオフ

 試合後、アンドレス・イニエスタの表情は明るかった。

「今日は最高の試合だったと思う。全ての要素で上回ることができた」そう語るのも当然だ。ACL争いのライバル、浦和との直接対決で5-1。自身も2得点だが、新加入の大迫勇也武藤嘉紀、ボージャン・クルキッチが揃ってゴールを奪い、まさにお祭り騒ぎ。敵将のリカルド・ロドリゲス監督は「どの局面でも相手を上回れなかったのが事実」と明言し「少し説明がつかないところがある」とショックを隠さなかった。それほど、この日の神戸は素晴らしかった。

 ノエビアスタジアムは撮影ポジションがホームゴール裏と密着しているため、聞こうとしなくてもお客さんの会話が耳に入ってくる。この日の後半は「最高」「来てよかった」という言葉があちこちから聞こえ、終盤にはその感動が「サッカーって面白いな」や「なんか涙出てきた」と、さらに上の段階に突入していた。

 三浦淳寛監督は「いつもと少しシステムを変えた」と明かした。中盤をダイヤモンド型にした4-4-2は、浦和のビルドアップに対して絶大な効力を発揮。試合開始直後に大迫が鋭いプレスでボールをカットした場面は、後になって振り返れば象徴的な場面だった。最前線の大迫と武藤がしつこいプレスでボールを簡単に持たせず、イニエスタが中央を蓋し、セルジ・サンペールが底を固め、と中央の封鎖に成功。

大迫勇也 ヴィッセル神戸vs浦和レッズ(20211002)撮影/原壮史

 浦和は外を使うしかなくなってしまったが、そこでは酒井高徳山川哲史の両サイドバックが攻守でアグレッシブなプレーを見せて自由にさせなかった。攻める場所を見つけられない浦和はピッチコンディションの悪さも相まってミスが増え、効果的な攻撃回数がそのままスコアとして表れることになった。

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