【J1分析】神戸イニエスタ「今日は最高の試合だった」ボージャン、大迫勇也、武藤嘉紀と5発弾【ヴィッセル神戸対浦和レッズ】神戸の4‐4‐2と大迫勇也(1)

■気配り上手な大迫

　ここまでの試合でノーゴールだった大迫は、プレー位置がワントップ（あるいは３トップの中央）としては低く、背番号通りまるで１０番のような役割をこなしていた。この試合での中盤ダイヤモンド型の４－４－２への変更は、全体での守備はもちろん、大迫がより高い位置でプレーするのに間違いなく良い影響をもたらした。

　先に挙げた試合直後の鋭いプレスでチームの士気を高め、先制ゴールでさらに盛り上げ、その後もプレス、キープ、アシストと献身的なプレーを続けて文字通り勝利に導いた。チームを牽引する選手として絶対的な存在感を放ったが、プレーだけでなく振る舞いでもチームを引っ張る選手だった。大迫を追っていると彼が気配りを欠かさない人物であることがわかり、システム変更以外にも良い関係を築く要素があったことが窺えた。