■4年ぶりの“さいたまダービー”は来場者数が3,000人超え

 そんな男子チームの浦和レッズと大宮アルディージャの“さいたまダービー”は、大宮がJ2に降格した2017年を最後に4年近く開催されていない。現在、浦和はJ1、大宮はJ2と、異なるカテゴリーに所属する両者だが、この4年間、両チームのサポーターに話を聞くたびに、「さいたまダービーを見たい。今度はいつ開催されるだろうか」という言葉をよく耳にしていた。

 なでしこリーグからWEリーグに参入した浦和レッズレディースは、もともと男子チームのサポーターも女子チームとあわせて応援する人が多い。ホームの浦和駒場スタジアムで開催される試合の日には、グッズショップは多くの人で賑わい、スタジアムもほとんどの席が埋まる。また、大宮アルディージャVENTUSはWEリーグ開幕にあわせて創設されたチームだが、女子チームのプロリーグ参入にあたっては地元住民からの期待度も非常に高かった。

 両者のサポーターとっては、久しぶりに行われた“さいたまダービー”に心が踊るような感覚があったにちがいない。今節の来場者数は3,364人と、この日に行われた第4節の5試合のなかでも群を抜いての集客を誇った。

さいたまダービーで1ゴール1アシストを決めた浦和MF猶本光 撮影/渡辺浩樹 20211002

 

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